上礼堂遺跡
概要
- 指定種別:未指定
- 所在地 :太田川字上礼堂
- 所有者 :泉崎村
上礼堂遺跡は、今から約1400年前の古墳時代から約1200年前の平安時代にかけて営まれた集落跡です。
中核工業団地をつくるときに発掘調査が実施された結果、竪穴式住居跡35軒、溝跡・土坑跡が見つかりました。
住居跡などからは、土師器や須恵器などの土器類のほか小刀や刀子という鉄製品や勾玉などの宝石類が出土しました。
注目したいのは、土器の中に墨書によって字が書かれたものがあったことです。
「墨書土器」と呼ばれるこの土器には「大家」「工」などの字が書かれていることから、関和久官衙遺跡(白河役所跡)に関係した人々の集落である可能性があります。
墨書土器「大家」