烏峠は、村で一番高く標高486mで山頂からの眺望がすばらしい。表参道の大きな鳥居を潜って登ると八合目あたりに憩いの広場"円満平"がある。ここからの眺めもよく晴れた日には遠く飯豊連峰・吾妻連峰等が見ることができる。
昭和53年に観光福島緑の30景の第3位になったのを機に生活環境保全林として整備され、10コースの変化に富んだ遊歩道があり四季折々楽しめます。常緑樹の他、頂上付近には竹・桜・楓等も多く野鳥の森としても好適地となっている。山頂には「正一位稲荷大名神」の額が掲げてある烏峠稲荷神社がある。
この社殿造営(天長5年)には願望成就の神としての伝説もあり地方稀に見る信仰の厚い神社である。
権現造りで特徴のある本殿は、周囲の浮き彫りや透かし彫りは技術的にも美術的にもすばらしく一見の価値がある。
また、ここにある墓石は丸い石が使われており、平安時代の文字や菊の紋章が刻まれており、京都の宮人のつながりを示している。